2017年06月18日

”ど田舎”とは言えない程度の郊外で生きていくということ

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この前も書いた通り、今年の春に千葉県船橋市の実家から同県旭市に移住しました。もうすぐ3ヶ月くらいになるので、感想みたいなものを書いてみます。

・意外と不便しない日常生活
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なんとなく先入観的に、郊外に出ると以前よりも生活が不便になるというイメージを持ちがちですが、私の場合は意外とそうでもありませんでした。それなりにいい物件を押さえたというのはありますが、最寄りのスーパーまでは歩いて10分かからず、コンビニにいたっては3分もかからないという条件で、日常の買い物に関しては下手したら船橋の実家より便利になったかもと思うほどです。

コンビニは主要三社+セーブオン、ミニストップがそこらじゅうに散らばっていて、ユニクロやgu、ドン・キホーテ、主要なファミレスやファストフード店もそこそこ揃っていて、「松屋もすき家もあるのに肝心の吉野家がない!」という重大な事象を除けばこれといって不便していません。

もし欲しいものが売っていなくても、最悪Amazonで買い物してコンビニ受け取りとかにしてしまえば、最短で翌日に受け取ることができますし、船橋市で暮らしていた時と同じくらいの日常生活を送ることができていると思います。

・ドン引きするほど車社会
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ただし船橋市と決定的に違うのは、ほとんどの人が移動に車を使っていて、歩いている人を見ることが珍しいということです。というのも、お店は基本的に長い一直線の国道沿いにズラッと並んでいて、歩くのには不便な街の作りになっているからです。生活するのに車は必須アイテムです。

それを印象付けさせたのが運転代行業者の多さです。引っ越して来て数日経って気づいたのですが、ここではタクシーよりも運転代行の方が圧倒的なシェアを持っているのです。タクシーはまず見ません。運転代行を使うシーンといえば、「車で居酒屋へ行って飲み、飲酒運転はできないから代行を呼ぶ」という感じなのだと思うのですが、「飲むなら乗らない」というのが普通だと思っていた私にはすごく衝撃的でした。運転代行ありきの行動がスタンダードになるほど他の移動手段が存在しないということなのでしょう。車社会すごいです。

とはいえ、「いくら車社会と言っても、健康のためにランニングとかする人の一人二人くらいいてもいいのでは?」と疑問に思っていたところ、つい先日その疑問が晴れました。どうやら健康志向の人たちは国道沿いの運動公園に車で乗り付けて、その公園内で運動をしているようです。

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たしかに公園内の方が何かと安全だし、効率的だし…と理解はできるものの、なんだか釈然としませんでした。

・ささやかなる反抗
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そんな車社会の街へのアンチテーゼとして…という多少の厨二心と、「通勤に車を使ってるからどこかで運動しないとな」という健康志向から、私はできる限り多少不便でも国道を歩くようにしています。車だとあっという間の距離でも、歩くとけっこうな時間がかかります。国道の制限速度が50km/hと比較的高めに設定されているのと、信号が少なくて渋滞するポイントがほとんどないというのが余計にそのギャップを作っているのだろうと思います。本当に車向けの道路としては百点満点と言えます。(ちなみに自転車だとただただ抜かされるだけで全く面白くありません。)

車向けの道路としては百点満点の国道ですが、歩道はひどいものです。雨が降ると水捌けが異常に悪い箇所があったり、カラスのフンがアスファルトの大部分を白く覆っている箇所があったり、歩かせる気が本当にあるのか小一時間正座させて問いただしたくなるくらい草がボーボーに生えてる箇所があったりで、最初の頃は「これ誰も文句言わないんだろうか…?」と思っていましたが、すぐに「あ、そっか。誰も歩かないもんな。」と納得するようになってしまいました。

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しかしそれでも、「私が歩くことによって、もしかしたらちょっとでも歩道が綺麗になったりするんじゃないか…?」とかそういうことを考えながら歩いていたりもします。これで轢き殺されると完全に笑えないので、夜道では一応明るい服装と反射材の着用を心がけています。夜なんか星が綺麗に見えるので、歩くのも悪くないと思うのですが…。

・久々のショッピングモールに感動
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ところで話は一気に変わるのですが、先日仕事が休みだったので銚子にドライブに行って来ました。日本で一番早く初日の出が見られる(山頂と離島を除く)ことで有名な犬吠埼灯台あたりの景色を見て日々の仕事の疲れを癒し、自宅から20kmくらいでこの景色が見られるというのはなかなかいいななんてことを考えていました。

犬吠埼灯台に登ろうとするも閉館時間が思いの外早くて登れず、家に帰るにも中途半端な時間になってしまった私は、そのまま帰るのももったいない気がして、近くにあったイオンモール銚子になんとなく入ってみたのでした。そしたら妙に感動してしまったのです。

なんと、ショッピングモールに懐かしさを感じてしまったのです。思えば船橋市に住んでいた頃の私の休日の過ごし方と言えば、家から15kmくらい離れたららぽーと TOKYO-BAYまで自転車で行き、なんとなくモールを一周してみたりするのが定番でした。その時の感覚が急に蘇って来て、妙な感動を覚えてしまったのです。

特に感動したのが、歩いてるだけでいろんなお店を見ることができるという点です。これが最近の生活の中では失われていたということに気づかされました。

どういうことかというと、これがまた車社会の話に繋がっていきます。先ほども書いた通り、私の生活圏内には一応満足できるだけの種類のお店が存在するわけですが、それらは全て国道沿いに面しています。そうするとこんなことが起こります。

例えば、国道沿いの靴屋、服屋、雑貨屋の3件に用事があるとします。メインの用事は服屋です。ただし、服屋は家から一番離れた場所にあって、途中に靴屋が左側に、雑貨屋が右側に立地しています。そうなった時に、まず始めに服屋に行こうなんて普通は考えません。効率的に、靴屋、服屋、雑貨屋の順で行こうとするはずです。さらに買い物の間にお昼ご飯も食べたいなんて思ったら、途中にある効率的に入れるお店にお昼ご飯が限定されてしまいます。

ショッピングモールにはこのような不自由さがなく、気軽に歩いて気に入ったお店に効率性を考えることなく入っていけるわけです。ショッピングモール素晴らしすぎません?こんなところでショッピングモールの素晴らしさを語ったところで何になるのかはわかりませんが。

・刺激補完計画
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今思えば、船橋市に住んでいた頃の私は、気軽にいろいろなお店に入っていける環境から様々な刺激を受けて、自分なりの価値観を作り上げていっていたのかもしれません。

よく「都会には刺激がたくさんあって、田舎には刺激が少ない」なんてことが言われます。私はつい最近まで「今はネット社会だし、インターネットで得られる情報は都会も田舎も変わらないのだから、そのような定説は一昔前の話」なんて斜に構えた考え方をしていました。今どうだと言われると、「一理あるけど情報化だけでギャップが埋められるとは限らない」という感じでしょうか。

そう確信させたのが、イオンモール銚子の中にあるヴィレッジヴァンガードでした。

船橋市のららぽーと TOKYO-BAYにも、そこからちょっと離れた幕張や津田沼にもヴィレヴァンはあったのですが、私は特別ヴィレヴァンが好きだったわけでもなかったので「あー、ヴィレヴァンだねー。」くらいの感じで店内を通り過ぎていました。ところがイオンモール銚子にヴィレヴァンを見つけると、店内を食い入るように回り始めてしまい、売り場スペースの使い方、陳列方法、ポップの一つ一つに新鮮な感覚を覚えてしまいました。

そこで感じたのが、ネットだけじゃないリアルの世界の刺激です。たしかに、ヴィレヴァンで売ってる商品はネットでも買えます。ただし、その売り場の雰囲気、他の商品との絶妙な絡み合い、掛かってるBGM、店員さんの直筆の店内ポップなどは、実際にお店に行かないと感じ取ることができません。このような体験をネットで補完することが果たしてできるのか?と言われると、難しいなと思ってしまいました。「百聞」は0.4見くらいまではなんとかネットでカバーできるようにはなったかもしれませんが、やはり「一見にしかず」だし、ネットでは得られない刺激というのもどうしてもあるのだと思い知りました。

・不便ではない。でも満足したくはない。
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家に帰れば安い家賃相場のおかげで一人暮らしのわりには広い居住空間が広がっていて、外を走る車の音さえ気にならなければ、かなりリラックスできる環境があります。毎日の生活にもあまり不便はありません。

ただ、たまにはいつもとは違った刺激を受けないといつの間にか視野が狭くなってしまいそうで、それによってつまらない価値観に縛られてしまったりでもしたら、それはとても勿体ないなと思いました。そのためにも、アンテナは広く持ちたいと思いました。もちろん、郊外に住むということにコンプレックスみたいなものを持っているわけではありません。

郊外には郊外なりの楽しみ方があります。でも足りない部分もやっぱりあります。その両方のバランスをうまく取りながら、自分なりの楽しみ方、生き方を見つけていけたらいいなと思っています。

posted by tmo1201_blog at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする