2016年12月31日

2016年振り返り

久々の更新です。大晦日ということで、2016年を振り返ります。

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さて、まずは元日に立てた2016年の目標を確認してみます。今年の私の目標は、「刻んでいく」ことでした。



はっきり言って、こういう目標の立て方は微妙です。というのも、目標というのは明確化されることによって達成されやすいものだからです。このような漠然としたものでは、具体的に何をすればいいのかわからず、いろいろと曖昧になってしまいがちです。

しかし、それでも敢えて漠然とした目標を選びました。それは以前、難し過ぎる目標を立てすぎて、自分を追い込み過ぎてしまったという反省に基づいたものです。あまりにも高い目標は、人生を苦しくしてしまうだけです。実現可能性というのも、目標の立て方として大切な部分です。

そんな「刻んでいく」という目標を立てた2016年でしたが、私は充分達成できたと思っています。

2017年3月に大学を卒業する予定で迎えた2016年、1月下旬の定期試験が終わると、すぐに就職活動の火蓋が切って落とされました。ご多分に漏れず、私も就職活動を始めたわけですが、私の場合は少し特殊な業界への就職を希望していて、一般的な就職活動スケジュールで動いた結果、空振りや門前払いを受けるという日々を過ごすことになりました。

周りの同級生達がバリバリに就職活動を進めている中、就職活動スケジュールの大幅な見直しを迫られた私は、とりあえずバイトでお金を貯めることを決意しました。希望している業界は、都市部から離れた位置に転居する必要があり、そのための資金はどのみち必要だったからです。

もちろん、足下もよくわからない状態で、先に貯金を稼がなくてはならないのはとても辛いものがありました。その上、恥ずかしながら今年までロクにアルバイトといったことをしたことがなく、何もかもが未経験という状態で飛び込んでいくのは正直とてもストレスでした。

それでも、慣れてくると集団内での自分の立ち位置であったり、取るべき役割であったりを考えられるだけの余裕は出てきて、だんだんと楽しいと思えるようになっていきました。アルバイトをしている間は就職活動のことも程よく忘れることができて、メンタル的な部分でも相当救われたと思っています。

その後、しばらくしてからバイト先をより働きやすい場所に変更し、勤務日数もうまく調整しながら貯金をコツコツと貯めていき、現在に至ります。同時並行で就職活動も進め、なんとか年内に就職先を決めることができてほっとしています。カレンダーの予定の埋まり具合もそうですが、それ以上に内容の濃い日々を「刻む」ことができたのではないかと思います。

さて、同じ「刻む」でも、実際に数字として表すことのできる結果を出せたものもあります。こちらは既に記事として書いています。

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不動峠ヒルクライムで自己ベスト更新(14分52秒)
http://tmo1201-blog.seesaa.net/article/441037035.html?1483173505


私が高校自転車部の(ほぼ)現役だった時のタイムを更新できたということを改めて思い返すと、非常に感慨深いものがあります。これといってトレーニングらしいトレーニングはできていませんが、雨が降っていなければバイト先に毎日自転車で通って距離をコツコツ「刻んだ」のがいい練習になっていたのかもしれません。

そのバイト先への通勤にも使っているGIANT MR4ですが、納車からおよそ二年半が経過しました。長年温めていたGIANT MR4の長期レビュー記事を書いてみたところ、予想外の多くの反響を頂きました。ありがとうございます。

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折り畳み機構と走りの楽しさを高次元で両立した究極の”小さな巨人”GIANT MR4納車二年経過レビュー(1)
http://tmo1201-blog.seesaa.net/article/441349627.html?1472123386
折り畳み機構と走りの楽しさを高次元で両立した究極の”小さな巨人”GIANT MR4納車二年経過レビュー(2)
http://tmo1201-blog.seesaa.net/article/442724273.html?1483173803


長期レビューの続編を書くにあたって、輪行性能と走行性能をもう一度確認する意味も込めた輪行の旅に出かけたいのですが、忙しくなかなか実現できていません。春までには完結させたいと思っているので、楽しみにされている方はもう少し待って頂けるとありがたいです。いずれにせよいい自転車ですので、GIANT MR4を検討しているというのであれば、2017年モデルももう出ていることですし、この際いっそ「買ってから読む」でもいいかと思います(笑)。後悔はしないはずです。



最後に、2016年はまもなく終了しますが、2017年も当ブログは「刻む」ように更新を続けていきます。完全に趣味のブログですが、たまには役に立つことも書かれている…かもしれません。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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2016年04月05日

URLを貼らずにスクショだけでTwitterにシェアする場合の法的問題性とグレーゾーン

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スマートフォンの普及とSNSの台頭は、世の中の出来事を即座に”シェア”する新たな時代を創りだしました。その一方で、スマートフォンをごく当たり前に使う、所謂”スマホネイティブ世代”の間を中心に新たなシェア文化が定着しつつあります。それが、スマートフォンで閲覧しているWebサイトのスクリーンショットを、URLを明記せず、直接SNSに投稿するというものです。

言うまでも無く、SNSの情報スピードは非常に速いものです。中でもTwitterは他のSNSと比較して段違いに情報スピードが速く、ユーザーは投稿の迅速性、即時共感性、拡散可能性を求める傾向にあります。そのような環境において、URLを明記せずWebサイトのスクリーンショットのみを投稿するという新しい文化が生まれるのは、ある意味当然の成り行きとも言えるのかもしれません。

しかしながら、この新しい文化に対しては批判も多くあります。現在のWebサイトの多くは情報料が無料で、その運営の多くはWebサイトに設置されている広告による収益から成立しています。Web広告の収益は、そのWebサイトへのアクセス数によって決まっており、サイトへのアクセス数が多ければ多いほど、サイト運営者はより多くの広告収入を得ることができるようになっています。

そこに突如表れたスクリーンショットのみでシェアするという新しい文化は、誰か一人がそのWebサイトのスクリーンショットを撮影しSNSに投稿してしまえば、サイトへのアクセスを不要としながらも、広告を除いたコンテンツのみがサイト運営者のコントロール不能な状態で拡散してしまうという危険性を持ちます。この点がサイト運営者やライターを中心に問題視されていて、インターネット上での議論も散見されます。

私もTwitterで実際にこの問題について肌で感じ疑問を感じていたことから、この問題を大学に提出するレポートのテーマとしてまとめることにしました。(このブログ記事は既に大学に提出したレポートの内容を一部をブログ向けに再編集したものとなります。)

・Webサイトの著作物性
この問題を扱うにあたり、その議論の前提条件として、Webサイトにそもそも著作物性があるかが問題となります。著作権法2条1項1号は著作物の定義を、10条1項は著作物の例示について規定しています。

(定義)
第二条  この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
一  著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。

(著作物の例示)
第十条  この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。
一  小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物
二  音楽の著作物
三  舞踊又は無言劇の著作物
四  絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物
五  建築の著作物
六  地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物
七  映画の著作物
八  写真の著作物
九  プログラムの著作物


Webサイトは、”思想又は感情を創作的に表現するもの”であるし、”文芸、学術、美術、音楽の範囲に属するもの”であるから、2条1項1号の規定により著作物性があると言えそうです。また、10条1項9号が規定しているプログラムの著作物としても捉えることが可能と言えそうです。

・スクリーンショットの法的性質
次に、スクリーンショットの法的性質について見ていきたいと思います。スクリーンショットの撮影は、Webサイトの内容をそのまま画像として保存する行為なので、30条1項の私的使用のための複製にあたると考えられます。

(私的使用のための複製)
第三十条  著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。
一  公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器(複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている機器をいう。)を用いて複製する場合
二  技術的保護手段の回避(第二条第一項第二十号に規定する信号の除去若しくは改変(記録又は送信の方式の変換に伴う技術的な制約による除去又は改変を除く。)を行うこと又は同号に規定する特定の変換を必要とするよう変換された著作物、実演、レコード若しくは放送若しくは有線放送に係る音若しくは影像の復元(著作権等を有する者の意思に基づいて行われるものを除く。)を行うことにより、当該技術的保護手段によつて防止される行為を可能とし、又は当該技術的保護手段によつて抑止される行為の結果に障害を生じないようにすることをいう。第百二十条の二第一号及び第二号において同じ。)により可能となり、又はその結果に障害が生じないようになつた複製を、その事実を知りながら行う場合
三  著作権を侵害する自動公衆送信(国外で行われる自動公衆送信であつて、国内で行われたとしたならば著作権の侵害となるべきものを含む。)を受信して行うデジタル方式の録音又は録画を、その事実を知りながら行う場合


ただし、複製はあくまでも私的使用に限定されるため、撮影したスクリーンショットをツイートすることはできません。

・スクリーンショットをTwitterにシェアする場合の法的要件
撮影したスクリーンショットをTwitterにシェアする場合、Webサイトを複製したスクリーンショットの使用範囲が”私的使用”よりも広い範囲で認められる必要があります。そこで、32条1項の”引用”を使います。

(引用)
第三十二条  公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
(出所の明示)
第四十八条  次の各号に掲げる場合には、当該各号に規定する著作物の出所を、その複製又は利用の態様に応じ合理的と認められる方法及び程度により、明示しなければならない。
一  第三十二条、第三十三条第一項(同条第四項において準用する場合を含む。)、第三十三条の二第一項、第三十七条第一項、第四十二条又は第四十七条の規定により著作物を複製する場合
(罰則)
第百二十二条  第四十八条又は第百二条第二項の規定に違反した者は、五十万円以下の罰金に処する。


32条1項は、”公正な慣行に合致する”こと、”報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内”であることを引用の要件として規定しています。また、48条1号は著作物を複製引用する場合の引用元の著作物の出所を明示する義務を規定しており、明示しない場合は122条の規定から50万円以下の罰金の対象(!)となります。

つまり、WebサイトのスクリーンショットをTwitterにアップロードするためには…

”公正な慣行への合致”

”報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲”

”出所(URL)の明示”


という三つの要件が必要であるということです。その要件を満たした例が以下になります。

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WebサイトのスクリーンショットをTwitterにアップロードするときは、上のルールをちゃんと守ろうね。お兄ちゃんとの約束だよ!






・出所の明示方法についての隠された論点
ここまで、WebサイトのURLを明示せず、スクリーンショットのみをTwitterにシェアする場合の法的問題性について検証してきましたが、実は隠された論点があることに気づきました。

48条は引用に基づく著作物の複製の際にその著作物の出所を明示する義務を規定しており、著作物がWebサイトの場合はURLがそれにあたるというのは先述の通りですが、その明示方法については”その複製または利用の態様に応じ合理的と認められる方法および程度により、明示されなければならない”という非常に抽象的な文言に留まっているのがわかります。

そこで、下図のような例が問題となります。スマートフォンのブラウザの多くは、閲覧中のWebページのURLが画面内に表示され、スクリーンショットを撮影した場合にもURLが映り込む場合があります。この映り込んだURLをもって出所の明示として見なすことが可能かが隠された論点として挙げられます。

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・画像内出所明示に合理性はあるか?
なお、ここからは個人の意見が入ります。

出所の明示は、”その複製または利用の態様に応じ合理的と認められる方法および程度により、明示されなければならない”わけですが、スクリーンショット内に出所を明示する(以下これを「画像内出所明示」とします。)場合、これに合理性はあるのかが問題となります。

そこで、著作権法の目的規定である1条を参照すると、著作権法は著作権者の権利保護とそれによる文化の発展に寄与することを目的としていることがわかります。つまり、画像内出所明示が著作権者の保護とそれによる文化の発展に寄与するものであると認めることができなければ、合理性はないと言うことができます。

(目的)
第一条  この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。


まず、画像内出所明示は著作者の権利を保護できているかという点について検討していきます。

URLが画像内に表示されている場合、情報の受け手は直接そのページにアクセスすることができません。そのため、引用元のページへのアクセスを希望する場合、情報の受け手は画像内のURLをブラウザに打ち込むか、検索エンジンを利用するという一手間がかかってしまいます。そうなると、実際にわざわざ一手間をかけてまで引用元のWebページにアクセスする情報の受け手は、ごく少数になると考えられます。

これをヘタに利用すると、究極的には、引用元のWebページの自分の主張にとって都合の良い箇所だけをスクリーンショットで引用し、恣意的な主張に繋げることができるという危険性すらあるかもしれません。また、そのようなケースが仮に起こった場合に、Webサイトのコンテンツ作成者はエゴサーチによるヒアリングを行うことができず、コンテンツ作成者の意図しないミスリード等に対して、反論の機会を失ってしまうという問題点もあります。従って、画像内出所明示は著作者の権利保護を弱めるものであると言えます。

次に、画像内出所明示が文化の発展に寄与するものであるかという点について検討します。

Webサイトのスクリーンショットは、中身のコンテンツを画像一枚で理解できるという即時共感性を持ち、それ故に情報の拡散可能性を持ちます。このことから、一見すると文化の発展に寄与するようにも捉えられます。

しかしながら、先述の通り、多くのWebサイトの運営はサイトのアクセス数によって収益が発生するWeb広告に依存していることから、いくらそのWebサイトのスクリーンショットがTwitter上で拡散されても、(画像内出所明示がされていても引用元のWebサイトへの流入は限定的であるという前提に立った上で)サイト運営者の収入には大きく影響しません。

文化の発展のためには著作者に適切な対価が発生する必要がありますが、その発生を減少させる効果を持つ画像内出所明示は、文化の発展に寄与するものとは言い難いのではないかなと思います。

以上二点から私は、画像内出所明示には合理性があるとは言い難く、48条が規定する出所の明示方法として適切ではないと考えます。とはいえ、直接的な規定や判例がない以上なんとも言えませんね。

さて4月です。春から新たにスマホを持つようになったという中高生も増えてくる時期かと思います。正しい情報倫理を我々がきちんと持って、手本となれるようなSNS文化を浸透させていきたいものですね。



こっちもおすすめ
【ツイートアーカイブ】URL貼らないでスクショ載せる問題は何故起こるのか考えてみた
http://tmo1201-blog.seesaa.net/article/429990814.html?1459850669

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2016年02月23日

東芝メガネ発売中止

ガジェット界隈はMWC(Mobile World Congress)でワイワイしてる今日この頃ですが、昨日の昼ごろ残念なニュースが流れてきました。

東芝、眼鏡型端末「Wearvue」出荷前に開発・発売中止 事業運営体制の見直し - ITmedia ニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1602/22/news081.html


東芝は現在様々な事業の見直しを行っており、その中での一環ということなのでしょうが、残念ですね…。

メガネ型端末と言えばGoogle Glassですが、こちらも苦戦を強いられました。2015年1月に販売が終了され、この記事によると一応は現在も名称を変更した上でこっそり開発しているとのことですが、先行投資という意味合いが強く、実際に消費者の手に渡るまでには相当な時間がかかりそうです。



このような未来はいつ実現するんでしょうか…。

そんな(当時はまだ生きていた)Google Glassに対して、現実路線的な対抗をしたのがまさに東芝でした。東芝は当時「Google Glassは使えない」と揶揄し、その理由として、バッテリー駆動時間の短さを挙げています。Google Glassの駆動時間はおよそ一時間に過ぎず、これでは使い物にならないだろうという意見です。

東芝が眼鏡型「Toshiba Glass」2015年発売、スマホと接続。担当者「Google Glassは使えない」 - Engadget Japanese http://japanese.engadget.com/2014/10/06/toshiba-glass/


そこで東芝は考えます。「そうだ、メガネにケーブルつけちまおうぜ!」と。この考え方は斬新ではありましたが、私は現実路線として十分アリだなと思いました。



そう思った私は、2014年のCEATECに参考出展された東芝眼鏡を実際に掛けに行ったぐらいです。







この時はまだプロトタイプとのことでしたが、実際に触ってみると今すぐにでも売れそうな完成度だったのを覚えています。それだけに今回の発売中止は残念でありません。まあでも、たしかに製品価格20万越えだとたしかに売れないかもですね…。

ついちょっと前まで、「これからはウエアラブルの時代」などとやたらと言われていましたが、今生き残れているウエアラブルデバイスというのは、スマートウォッチくらいなんじゃないでしょうか。そのスマートウォッチすらも普及率はまだまだという状況ですが…。

今やたらと言われているのが「これからはIoTの時代」という言葉ですが、こちらはどこまで世界を変えることができるでしょうか。








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